インドにおける紅茶栽培の歴史は、イギリスによるインド支配に始まると言ってもよいだろう。
1820年頃、今までの中国紅茶の独占権を失った東インド会社は、植民地での紅茶の栽培を試みる。
しかし中国種の茶樹は、インドの土地では生育しにくかった。
失敗を繰り返す中、1823年にインドで自生していたアッサム種が発見され、
この発見により紅茶栽培のための茶園開拓が本格的に開始される。
そしてインドは、1880年代頃には世界最大の紅茶生産国となったのである。
主な産地はヒマラヤ山脈近くの北東部と南部にある。
インドの紅茶であるダージリン・アッサム・ニルギリの名は世界に名高い。